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「お口の恋人・ロッテ」日本の会社?韓国の会社?

お家騒動で話題になった、お菓子メーカーやファストフード、プロ野球チームとしてお馴染みの「ロッテ」。
「お口の恋人・ロッテ」のキャッチコピーもすぐに思い出せる程、日本の会社として深く日本の社会に浸透しています。

社名はドイツの文豪ゲーテの「若きウェルテルの悩み」のヒロイン「シャルロッテ」が由来とのことです。

韓国でもテーマパーク・ロッテワールドやロッテ百貨店、ホテルロッテなど、幅広く事業展開しており、ニュースで耳にする機会も多いかと思います。

日本と韓国のロッテ、たまたま名前が一緒ではなく、同族経営の同一会社です。
さて両国で大規模に活動している「ロッテ」、日本と韓国どちらの会社になるのでしょうか?
まずは歴史と変遷について振り返ってみます。

1948年、在日韓国人1世の辛格浩(シン・ギョクホ、日本名:重光武雄/しげみつたけお)氏が、日本で創業。
1956年には、南極観測隊にチューインガムを提供したことが当時話題になったり、チューインガムやチョコレート菓子を中心に急成長し、武雄氏一代で日本有数の菓子メーカーになりました。

1967年、韓国に進出。
菓子以外にもホテルやショッピングモールを展開。
現在は韓国5位の資産を有する大財閥に成長(1位.サムソン、2位.現代自動車、3位.SK、4位.LG)。

売上高(2013年)は、
日本側.約5000億円、韓国側.約9兆円。
大きく差があるが、韓国側の中枢会社「ホテルロッテ」の株は日本側が99%超保有。
またロッテグループ全体を統括して頂点にあるのは、「ロッテホールディングス(HD)」であり、日本法人であります。
このことから、韓国で稼いだ収益が日本に流れていると、韓国国内で批判されているようです。

体制は、昨今のお家騒動以前は、
長男・辛東主(シン・ドンジュ、日本名:重光宏之)氏が日本事業、
次男・辛東彬(シン・ドンビン、日本名:重光昭夫)氏が韓国事業をみていました。
現在は、次男・辛東彬氏が中心となってグループを経営していく方針になっています。(2015年8月17日の株主総会)

さて「ロッテ」は日本と韓国どちらの会社であるのでしょうか?
前述したように、2007年から持株会社体制になり、日韓のグループを統括しているのは、日本法人の「ロッテホールディングス(HD)」です。
2015年8月17日に開かれた臨時株主総会も東京で行われました。

韓国側の中枢会社「ホテルロッテ」の株は日本側が99%超保有していますが、その「ホテルロッテ」は韓国ロッテグループの持ち株会社格であります。

このように資本関係から見ると、日本企業であると考えられますが、
次男・辛東彬氏は、韓国の売上がグループの95%を占める理由から、「韓国企業だ」と明言しています。
次男・辛東彬氏がグループの中心になった現体制では、「ホテルロッテ」を韓国国内で上場させたりなど、資本構造的にも韓国化を推進していく意向のようです。

もし資本関係を根拠に「ロッテ」を日本企業と位置づけた場合、
日本国内で広く使われ認知されている「LINE」は韓国企業になります。
LINE株式会社は、韓国最大のインターネットサービス会社「ネイバー」の子会社です。
一世風靡した「ライブドア」もLINE株式会社傘下である為、韓国「ネイバー」グループとなります。