1. TOP
  2. 文化・歴史
  3. 金(日成・正日・ 正恩)一族(北朝鮮)-独裁国家の老舗。世襲する「革命家」

金(日成・正日・ 正恩)一族(北朝鮮)-独裁国家の老舗。世襲する「革命家」

金日成(キム・イルソン)
最高指導者に就任した年~在任中死亡年:
1948年~1994年
生没年:
1912年~1994年

金正日(キム・ジョンイル)
最高指導者に就任した年~在任中死亡年:
1994年~2011年
生没年:
1942年~2011年

金正恩(キム・ジョンウン)
最高指導者に就任した年~在任年:
2011年~在任中
生没年:
1982年~存命中

第二次大戦直後から現在まで、金一族が親子三代に渡って独裁支配を続けている北朝鮮は、いまや「独裁国家の老舗」的な存在です。

ソ連軍政下の朝鮮半島北側で、1946年2月に創設された、北朝鮮臨時人民委員会の初代委員長に金日成が就任。

ソ連の傀儡、雇われ社長といった趣の金日成でしたが、1950~60年代を通じて、権力基盤を強化、1972年には国家主席に就任、77年には「主体思想」を国家理念とするなど、「偉大なる首領様」としての地位を盤石なものとします。

冷戦終結後、「本社」ソ連が崩壊し、民主化の波が世界に押し寄せるなかでも独裁体制は揺るがず、1994年7月、金日成の死去後は、息子の金正日が「偉大なる将軍様」として、2代目指導者を継承します。

1990年代に入り、ソ連からの支援が途絶えると北朝鮮経済は破たん状態に陥り、極度の食糧不足から餓死者も出る事態となりますが、金正日は核開発に熱中、核保有国となります。

「百戦百勝の鋼鉄の霊将」金正日は、核兵器をてこにアメリカ相手に瀬戸際外交を展開、極東の独裁国家・北朝鮮は国際社会の厄介者と化します。

2011年12月、金正日が死去すると、その息子の「不世出の先軍統帥者」にして「卓越した領導者」・金正恩が後継者となり、現在に至ります。

三代に渡る世襲の度に、金一族は政敵や危険分子を粛清し、党・軍・国家を掌握、独裁体制を敷いてきました。

国全体が巨大な強制収容所とも称される北朝鮮は、治安機関による国民への弾圧が常態化、「世界最低レベルの人権」「世界で最も非人道的」な国家などと批判されており、脱北者と呼ばれる亡命者も後を絶ちません。

冷戦終結以降は、金王朝の崩壊は時間の問題とされながらも、アメリカを牽制する道具として北朝鮮を利用したい中国や、体制崩壊の際に押し寄せるであろう大量の難民を懸念する周辺諸国の思惑にも助けられ、金一族の独裁支配は続いています。