1. TOP
  2. スポタメ
  3. 陸上のスーパースター、プロ野球に殴り込み

陸上のスーパースター、プロ野球に殴り込み

プロ野球の大きな魅力のひとつに盗塁があります。俊足自慢の韋駄天ランナーが、バッテリーの警戒をかいくぐり、果敢に塁を奪う。まさにスリリングな瞬間です。しかしこの盗塁、ただ足が速いというだけではなかなかうまくいかいないようです。

1968年のプロ野球ドラフト会議で、東京オリオンズ(当時。翌年からロッテ・オリオンズ。現千葉ロッテ・マリーンズ)から9位で指名されたのが、東京・メキシコ、両オリンピックの陸上男子100メートル日本代表選手として活躍した飯島秀雄(いいじま ひでお)です。
足のスペシャリストして、オリオンズの名物オーナー永田雅一の肝煎りでの指名でした。

代走専門選手としての飯島の入団は大きな話題を集めました。球団も、当時のシーズン盗塁数の日本記録・85個を上まわるようにと、背番号「88」が与えたり、飯島の脚に5千万円の保険を掛けたり、とPRに力を入れます。

さて、そのデビュー戦、10秒1という当時の100メートル日本記録保持者で「ロケットスタート」の異名をとった陸上界のスーパースターのお披露目ですから、当然大きな注目を集めました。
通常は、1試合平均の観客数が数千人で閑古鳥が鳴いていた東京スタジアムに、2万人の観衆が詰めかけたそうです。
そして肝心の試合ですが、同点の9回、無死一塁の場面で代走に起用された飯島は、見事にスチールを決め、そしてさらにサヨナラのホームまで駆け抜ける、というド派手なスタートで初陣を飾りました。

…続きは『That’s 雑学11』
iBooks(iPhone/iPad) | Kindle(amazon) | Google Play | 楽天kobo